6月23日(土)
全久院様にて曹洞宗洞和会主催の禅のつどいが開催されました。
22名の一般の方のご参加があり、坐禅を4回、飯台作法から昼食、写経をして一日過ごしていただく修行体験です。
今年で47回とのこと。
かつては泊まりで開催されていたそうですが、時代の流れとともにこのようなスタイルに落ち着いたそうです。

今回は住職が典座の配役をいただいたため、私もお手伝いさせていただくことに。


五観の偈(ごかんのげ)をお唱えし、みなさん静かに召し上がっていました。

私も子供の頃、塩尻の無量寺様の「禅のつどい」の手伝いにいく祖母に連れられて行ったり、
曹洞宗の尼僧団主催で夏休みにお寺の娘たちを対象に行われていた「双葉のつどい」に毎年参加していました。

坐禅や写経、お説教の時間ばかりで、子供にとっては退屈なはずなのに、大人ばかりの禅の集いにいくのは
意外と楽しかったことを覚えています。

禅のつどいでは、包丁の研ぎ方を毎年教えてくれるおじいさんがいたり、
薪で火を起こし大きな鍋で煮炊きしていましたから、薪をくべろ、あれをもってこい、あれをこうしてという指示をするおじさんを
心の中で「隊長」と崇め「はいはい」指示に従ったり、
典座のお手伝いはとても新鮮でした。

坐禅、作務(掃除)、写経、説法、野点、食事。
この生活を2泊3日くらいでやっていたと記憶しています。

この緑蔭禅は9時から15時まで。
夏になるとこうした禅の集いがあちこちで開催されます。
地域の新聞などで公募され、普段お寺と関わりのない方でも気軽にご参加いただけます。
短い時間ではありますが、坐禅や写経、黙々と食べる食事、自分と向き合うにはとてもよい機会ではないでしょうか。
ご興味のあるかたは、ぜひご参加いただければと思います。

坐禅や写経の会をやっているお寺もたくさんございますので、お近くのお寺、または菩提寺にお問い合わせしてみてください。