寺の婦人会瑠璃の会でやしょうま作りと涅槃会法要を行いました。

今や信州の郷土食として県内各地で親しまれ作られているやしょうまですが、お釈迦様が入滅された日、弟子のやしょさんがお釈迦様に元気になって欲しいと心を込めて作ったお団子が起源とされています。

「やしょ、美味かったぞ」と最期に仰ったから「やしょうま」となったと言われています。(諸説あり)

涅槃図には哀しみにくれる人々、動物と木々まで枯れる様子が描かれています。

 

さて、やしょうま作りにうつりましょう。

今年はパンダと四葉のクローバーを作ることにしました。

まずは総代長の奥様にレシピを見ながら総指揮官を務めていただき、皆でパーツを担当して作る、最後は私が組み立てるという段取りです。

長年やっていますがこの方法が一番スムーズです。

紫は紫芋パウダー、緑は抹茶、黄色はウコンパウダー、茶色はココアと天然素材を使っていますので、淡く優しい色合いに仕上がり好評でした。

少し砂糖を多めに入れると柔らかく美味しく仕上がります。

計量に慣れてくるとぴったり希望どうりの重さを目分量で測れるようになってきて、「私天才!」「凄い!天才」そして、「総監督のおかげ」「伸ばすのが上手だったおかげ」と皆で褒めあって、作業は楽しく進みます。

協力なくしてはできない作業と言えましょう。

 

パーツは全て丸くしてから組むのに、切ってみると三角や四角になっている不思議伸ばす時にどうにか力が加わるのですね。

同じように作っても毎回違った出来上がりになるところがまた面白いところです。

できたてのやしょうまは糸で切ってお供えし、涅槃の御詠歌と般若心経をお唱えしました。

今年は婦人会のリーダーとも言えるおばあちゃまが入院中で欠席でした。

いつも率先して婦人会を束ねてくださっていた方が居ないやしょうま作りは、どことなく寂しく慣れないものでした。早く元気に帰ってきてくださることを願って居ます。

3月はやしょうまの講座を行います。未来に伝承したい信州の郷土食、ぜひお子さんと一緒にご参加いかがですか。

パンダと四葉のクローバーを作ります。詳細は後日お知らせ致します。