【漆器と瀬戸物の譲渡会】
ご縁があってお寺に巡って来たお膳や食器が相当な量になってきました。
私は漆器や年代物の食器や古道具が好きなので、それを知る方は私にそれらを惜しげなくくださいます。着物もしかり。
とっても嬉しいのですが、保管できるスペースは限られ大変なことになってきて、来週はお施餓鬼もあるし、いくら優しい住職でもそろそろ怒るだろうと。着物の箱はついたての向こう側に隠すとして、うず高く積まれたお膳40膳をなんとかしなければ。
そんなことを考えて【漆器と瀬戸物の譲渡会】を計画しました。
このお膳は日本料理屋の大将から譲っていただいた木曽漆器の堆朱の素晴らしい品物です。和室での宴席に使っていたという一の膳二の膳から、お店の格式と歴史を感じます。最近は和室でも椅子とテーブルが要求されるようになりすっかり出番をなくしたそうで、お寺で使ってと譲ってくださいました。しかしお寺もイスとテーブルが求められる昨今、一瞬迷いましたが全部いただくことにしました。お膳が欲しい生徒さんが何人かいらっしゃる事に背中を押されました。
同じようにお寺に託された食器や漆器も含め、お膳は全て行先が決まり、食器類は僅かに残った程度でした。喜んで使ってくださる方の元へご縁がつながりほっとしました。
足元の悪い中、また駐車場でご不便をお掛けしている中、わざわざお越しくださった皆様、ありがとうございました。
ご縁があって巡ってきた品物なので、また誰かの元へ温かい気持ちが届けばいいなと思い、今回は7月豪雨災害で困っている方へ義援金として、県を通じ日本赤十字社へ届けたいと思っています。(ご報告します)
本当は無償でお譲りすべきところですが、ご賛同頂きましてありがとうございました。
実は今回、初のオンラインでのやり取りもしてみたんです。
オンラインと言っても難しい事は分からないので、六味のLINE公式アカウントでビデオ通話です。しかもぶっつけ本番。
1on1のやり取りでしたが、実際画面にお顔が映ると、お互い歓声→手を振る→笑顔となり、久しぶりの再会にほっとしました。
この先いつ対面での教室が再会できるのだろう…と正直少し後ろ向きな部分がありましたが、お料理教室もオンラインでやってくださいと言うお声を頂きうれしかったです。お顔を見て話すと元気になりますし、何より精進料理を作りたいという方の存在が励みになりました。
私も色々と勉強しながら新しいスタイルを考えてみようと思います。
コロナと長梅雨で心も晴れない日々が続きそうですが、今のこの状況から得るべき学びはなんだろう?と考えると、課題はそれぞれ立場によって異なるにせよ、私達は試され、鍛えられていることは間違いありません。この苦境の先には相当強く思いやり深い世の中が待っていると確信し、私は今自分のできることを一所懸命やろうと思います。