精進キーマカレーの日、70代のまさに母親世代の方が来てくださいました。
ご病気をされて一度にたくさん召し上がれないのと、辛いカレーが苦手とのお話だったので、レシピを少々変更しました。

精進料理の心得に、「典座の三心」といって、調理をするものの三つの心得があります。
その一つの「老心」について書かせていただきます。
「老心」とは、親が子を心配し慈しむような心で、どうしたら食べやすくなるか、もっと美味しくなるか、という心持ちで調理することです。
例えば、家族がお腹を壊している時、消化がよいおかゆを作って食べさせようと思いますよね。
このように普段お母さんが普通にやっているようなことです。

この日のカレーはカレー粉を減らしました。
カレーとして食べると物足りないだろうと思いましたが、辛いのが苦手な方でも食べられるように調整していることをご説明し進めました。

辛いのがお好みの方はレシピ通り作っていただければいいですし、市販のルーがいい方は市販のルーを使うなど、アレンジは可能です。
今回のキーマカレーは、お肉を使わず高野豆腐で作ることがメインですので、食べる方の立場に応じて作っていただければと思います。

○高野豆腐のキーマカレー
○出し殻と野菜の皮の佃煮
○おなます
○車麩のかつ
○長芋のすり流し
○黒豆豆乳プリン


次回は2月12日です。
まだ空きがございますので教室日程よりお願いいたします。