卒業式、年度末、異動、学生のお子さんのいるご家庭では春休みのお昼ご飯の心配などなど、3月は忙しく気ぜわしい月となりますね。
そんな慌ただしい月ではありますが、私も心にゆとりをもって過ごしたいと思っております。

「3月の一汁三菜」では、ほっこりできる優しいメニューを。
基本の精進だしから、優しくて野菜の旨味たっぷりの粕汁を作ります。
精進料理の代名詞とも言える胡麻豆腐、蓮根まんじゅうのあんかけ、和え物、お漬物、大根めしの一汁三菜となります。

そして、季節の食卓ということで、「おはぎ」の回も予定しております。
春に食べるのは「ぼたもち」、秋に食べるのは「おはぎ」と呼び分ける地域もありますが、信州では通年「おはぎ」と呼ぶ地域が比較的多いのではないでしょうか。
大きさや甘さのアレンジができる手作りおはぎ、前回とても好評でした。

「旬の食卓」というカテゴリーでは、郷土食・季節食などの風習を続けたい想いから、暦に沿ったお料理を作ります。
昔はどこのご家庭でもおばあちゃんが腕によりをかけて作っていたお料理も、核家族化が進み生活環境が大きく様変わったことでだんだん食べられなくなってしまいましたね。我が家もレシピを教わることもなく祖母も母も他界してしまったので、味の記憶を辿りながら再現する日々なのですが、ありがたいことに東昌寺の婦人会のお母さん達は、漬物や煮豆、煮物、山菜など、季節に沿った自慢のお料理を持ち寄って来てくださいます。
そんな現役の先生がたくさんいるので、秘伝の味を教わりながら大切な信州の家庭の味なども取り上げていきたいと思っています。

3月の教室日程の詳細はホームページの教室日程をご覧下さい。